ウインドブレーカーの概要をおさらい
ウインドブレーカーとは、ナイロンなどのきめ細やかな素材で作られた上着のことで、風を防ぐ性能が高いのが特徴で、省略して「ウィンブレ」ともよく呼ばれています。
また、軽量で軽い撥水性のある商品が多く、幅広い時期・場面で活躍します。
その機能性の高さからスポーツのウォーミングアップや、アウトドア用品としてのイメージが強いのがウインドブレーカーです。
しかし、最近ではおしゃれなデザインのウィンブレが増えたことで、普段使いや室内着としても定着しつつあります。
そんなウインドブレーカーは、防風・防寒という目的から肌寒い日に着るための衣服ですが、便利すぎるが故に「ウインドブレーカーはいつごろから着ればいいの?」「どれくらいの寒さでウインドブレーカーを着るの?」といった声をよく聞きます。
実際に筆者も、秋ごろになって日ごと・時間帯ごとの寒暖差が激しくなると、同僚や知人と「どんな服を着ればいいのか分からない」という話をよくします。悩めるウインドブレーカー愛好家は意外に多いようです。
そんなウインドブレーカーの「ウインドブレーカーいつ着る問題」について、筆者なりの考えを解説していきますので、ぜひ読んでみてください。
ウインドブレーカーはいつごろ着るのがいい?
ウインドブレーカーは風を防ぐ目的の衣服なので、それ自体の防寒性があまりなく、幅広い季節で着られることが逆にメリット。
また、軽くて薄い商品が多く持ち歩きにも便利なため、真夏以外の時期ではいつでも着ることができてしまいます。
逆に言えば、いつ着ればいいか迷ってしまうウインドブレーカーですが、筆者とキットグループ合同会社で考えた基準ついて書いていきます。
気温では20度前後がおすすめ
一般的に22度~15度くらいの気温になると、人は肌寒さを感じると言われています。
したがって、天気予報で日中の気温が20度くらいと発表されるころからウインドブレーカーを着ると良いと思います。
これはあくまで気温だけの話で、雨の日や風の強い日であれば体感気温はもっと下がります。
寒いのが苦手な人もいらっしゃると思いますので、状況に合わせて早めにウインドブレーカーを準備することを考えてみてください。
薄くて軽いのがウインドブレーカーのメリットなので、肌寒さを感じる少し前から、ウインドブレーカーを小さくたたんでカバンに入れておくのも良いでしょう。
時期としては10月の中ごろから
東京の10月平均最高気温が22度・平均最高気温が15度くらいと言われており、上に書いた気温と合致します。
ですから、関東ではだいたい10月ごろからウインドブレーカーの着用を考えると良いのかと思います。
10月のはじめごろは日中30度近くなる日もありますし、10月の中ごろからウィンブレが本格的に活躍することでしょう。
もちろん、これは関東の気温ですから、九州や沖縄県などにお住まいであれば、地域の気温に合わせてウインドブレーカーの着用をご検討ください。
例外として真夏に着る人もいる
特に薄手のウインドブレーカーを、UV対策や虫刺され対策に着る方もいます。
Tシャツ一枚を着たときと比べて確かに暑いのは間違いないのですが、「暑さよりも日焼けや虫刺されが嫌」という方も一定数いるようです。
UV対策で上着を着る人は昔から見かけますが、近年では虫が忌避するような特殊な遷移も開発されていますので、夏場に防虫効果のある上着やウィンブレを着る人も増えてきています。
もし、日焼けや虫刺されの対策がしたい場合は、夏用ウインドブレーカーを検討してみるのも良いでしょう。
ウインドブレーカーが活躍するシーン
エアコンの冷房が効いた部屋
最近の日本では、初夏や秋でも暑い日が多く、そんな日にはお部屋の中でエアコンの冷房を強めに効かせている場合も多いかと思います。
エアコンが効きすぎて肌寒さを感じるような場合、一人であればエアコンを切ったり設定温度を変えたりすればいいですが、ご家族や友人と過ごしている場合、職場・学校・塾・お店など多くの人が集まる環境では自由にエアコンを調節することができません。
そんな際にウインドブレーカーをカバンに入れておくと手軽に寒さ対策をすることができます。
また、夏場でもエアコンと座席の位置関係によっては「直接エアコンの風が当たって寒い」という時もあるかと思います。そんな時は風を防ぐために作られているウインドブレーカーは特に活躍します。
季節の変わり目
寒暖差の激しい、季節の変わり目は特にウインドブレーカーが活躍します。
風はもちろん、小雨を防ぐことができるウインドブレーカーは意外なほど暖かく、さらに持ち運びやすく脱ぎ着もしやすいので、季節の変わり目にぴったりです。
さらに、季節の変わり目は急激な気温の変化に身体が順応していないので、実際の温度よりも寒暖差を強く感じる傾向にあります。ウインドブレーカーをカバンに入れておけば安心できることでしょう。
体温調節が難しい春の時期
春の時期の通勤通学やランニング、アウトドアをする際の防寒着としてウインドブレーカーは使い勝手が良いです。
冬に比べると気温が高くなる季節ですが、まだ本格的に温かくない日もあります。冬場は厚手のダウンジャケットで対応していた防寒対策も、春になると汗ばむくらいの体感温度になるでしょう。しかし、冬場ほどではないにせよ春は気温が低い日もありますし、風が吹けば体感温度はさらに下がります。
ダウンジャケットや厚手のアウターほどではありませんが、防風性と防寒性を備えているウインドブレーカーであれば、春の時期の寒さ対策をするのに適しています。
また、薄手で折りたたむとコンパクトになるため、荷物に入れてもかさばらず、気温と体感温度に応じて着脱することで体温調節がしやすいというメリットがあります。急な雨もウインドブレーカーであれば軽い撥水性があるため、体調を崩しやすい季節の変わり目に体が濡れてしまうリスクも抑えられます。
小雨が降りそうな日
ウインドブレーカーは防風のため、ナイロンなどの素材できめ細かい生地を使ったものが多いですが、このような素材には防風だけでなく軽い撥水機能があるため(さらに防水加工を施した製品もよく見られます)、小雨にも対応できます。
天気が不安定な時期や、小雨の予報があった日は、ウインドブレーカーを持っておくと便利です。
ウォーキング・ランニング
ウインドブレーカーを着る用途として非常に多いのが、ウォーキングやランニングなどの運動時です。
というのも、運動中は暑くなるため、薄く速乾性のある衣服を着て運動を行うことが一般的です。そして、運動した後に汗が蒸発する際には速乾性のある衣服も相まって急激に体温が奪われます。風の強い日であればさらに体温が早く奪われます。
風の強い日、小雨対策、準備運動、小休止、運動後などなど、ウォーキングやランニングで活躍する場面は数多くあります。
コンパクトに折りたためる軽量・薄手のウインドブレーカーはウォーキングやランニングの心強い味方です。
アウトドア
ウォーキングやランニングに並んでウインドブレーカーが活躍するのがアウトドア。
自然の中は、街に比べて天候の変化が激しいので、風や小雨を防げるウインドブレーカーは非常に便利です。
特に山であれば、標高が高くなるのほど例え夏であっても命の危険があるほど体感気温が低くなることがあります。ウインドブレーカーだけでなく防寒・防風に気をつけておくのが大事です。
また、アウトドアでは荷物が多くなりますが、コンパクトで軽いウインドブレーカーは持っていきやすいというメリットがあります。
冬はウインドブレーカーだと薄くて寒い?
ウインドブレーカーは組み合わせで活躍
ウインドブレーカーで風を防ぐだけでもずいぶん暖かく感じますが、防寒に特化しているわけではないので冬は力不足なのは事実です。
しかし、ウィンブレの強みは「薄くて軽いので重ね着ができる」ということにあります。つまり他の衣服と組み合わせれば冬場でも暖かいですし、他の衣服を強化することもできます。
肌寒い日用に備えて用意したはずのウインドブレーカーが冬場にも使えれば、非常に経済的で便利ですよね。
そんなウインドブレーカーを冬場に使うテクニックについて解説していきます。
ウインドブレーカーの中に暖かいインナーを着る
最近は、ウール素材のインナー、発熱機能を持つインナーや起毛素材のインナーなど、暖かさを大きく引き上げる肌着が数多く売られており、ファストファッション・量販店・ネット通販などで簡単かつ手軽に入手できるようになりました。
そういった暖かいインナーとウインドブレーカーを組み合わせて着ることで、寒い日に対応しやすくなります。
保温の部分は暖かいインナーが担当し、防風の部分をウインドブレーカーが担当することで気温に対応。
インナーの上にはお気に入りのTシャツやスウェットを着ておけば、おしゃれの面でも完璧になることでしょう。
厳冬期はミッドレイヤーも着る
もっと寒い時期になると、もっと防寒に気をつかう必要が出てきます。
こういった時期には、前の項で書いた暖かいインナーに加えて、フリースやセーターなどのミッドレイヤーと呼ばれる防寒用の衣服を着るのがおすすめです。
ただし、どうしても中に着る物が厚くなるのは避けられないので、組み合わせるウインドブレーカーは少し大きめサイズにするのが良いでしょう。
コートの中にウインドブレーカーを着る裏技も
おしゃれなコートを活かしたい場合、コートの中にウインドブレーカーを着るという裏技を使う人もいるようです。
冬用のコートであれば当然暖かいのですが、防風機能は重視されていない商品も多くあります。
「風の強い日に寒さをしのぎたいけど、お気に入りのコートも着たい・・・」という時、コートの中にウインドブレーカーを着込むことで対策ができます。
防風機能が低いコートを活用したい場合は、ぜひウインドブレーカーを中に着ることを思い出してみてください。
静電気が気になる方は素材に注意
組み合わせで力を発揮するウインドブレーカーですが、静電気が気になる方は要注意です。
ウィンブレはナイロン製の物が多いですが、暖かいインナーやフリースによく使われているポリエステルやポリエチレンといった素材は、ナイロンとの組み合わせで静電気を生じやすいという特徴があります。ナイロンと重ね着する際は、綿素材やウール素材であれば静電気を生じにくいとされています。
最近は、様々な工夫で肌触りも暖かさも抜群の綿インナーが売られていますし、抜群の暖かさを誇るメリノウールのインナーも手頃な値段で手に入るようになっています。
特に静電気を気にしない方であれば一般的な暖かインナーやフリースを着ても問題ないかと思いますが、静電気を気にする方は、ウインドブレーカーとは綿やウールの衣服を組み合わせるよう注意してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
一般的な基準、筆者の体感、知人に聞いた情報などを踏まえて「ウインドブレーカーをいつ着るべきか」について考えてみました。
正直に言えば「肌寒いと思ったら着る」「着たい時に着る」のが一番の正解ではあるのですが、衣替えの準備やいつ頃からウインドブレーカーをカバンの中にいれておくかなど、ウインドブレーカーを活用する際の参考にしていただければ幸いです。
当店では、デザイン、生地の厚み、機能性、フード、袖や裾の加工など、お客様のご要望に応じたオリジナルのウインドブレーカーをオーダーメイドで作ることができます。
スポーツに、イベントに、制服代わりに、お客様ならではのデザインを実現するオーダーメイドウインドブレーカーをぜひご検討ください。